SSブログ

タウシュベツ橋梁 [鉄道]

2013年5月3日。
この年のGWは自家用車で道東を巡っていました。
その内の1箇所がこちら、国鉄士幌線(昭和62年廃線)の旧線区間に架かるタウシュベツ橋梁です。
北海道内では有名な物件でネットや書籍なんかでもかなり紹介されている物件ですが、
厳しい環境下に置かれているため近年は何時崩落してもおかしくないと言われており、
見られる間に見ておこうと訪問することにしたのでした。


DSC_0436.jpg
というわけで道東自動車道を音更帯広ICで降りて国道241号線を北上します。
途中道の駅ピア21しほろでトイレ休憩。


P1040305.jpg
こちらは上士幌町の第三音更川橋梁。
北海道最大のコンクリートアーチ橋で国指定登録有形文化財です。
士幌線の廃線跡には数多くの橋梁が今なお残されています。


DSC_0443.jpg

DSC_0440.jpg
タウシュベツ橋梁にアクセスする林道が近年閉鎖され通行が許可制になっていることから
今回は素直に地元NPOのツアーに参加することにしました。
糠平温泉街の中にある事務所に車を止め、ここで手続きをします。
なお予約制ですので事前予約を忘れずに。
徒歩で目指す方もいるようですが以前野生動物で怖い目にあっていますしね・・・(汗


P1040694.jpg
ダム湖の手前で車を降りここからは徒歩で向かいます。
貯水量最大の時はここまで水が来るようで流木が流されてきていました。


P1040700.jpg
なおここは糠平ダムが出来るまでの旧線の廃線跡だそうでここを列車が走っていたということです。


P1040688.jpg
橋の手前にはこんな看板が・・・。


P1040333.jpg
目の前が開けると到着。
中々ゴツい光景です。


P1040388.jpg

P1040337.jpg
水のないダム湖の底。
ダム工事の際に残された切り株が未だに残っていて荒涼とした風景がまるで異世界のようです。
日本にもこんな場所があるのですねえ。


P1040367.jpg
漸くタウシュベツ橋梁とご対面。
いやこれはホンマに古代遺跡ですわ・・・。


P1040419.jpg
タウシュベツ橋梁の建築は先程の第三音更川橋梁と同時期なのですがなぜこんなにボロボロなの
かというと、厳冬期にダム湖が結氷した状態で発電用に水を放流するため徐々に水位が下がるのですが、
その際氷が橋のコンクリートを削っていくのですね。
なので橋はドンドン削られてもろくなっていき最期は崩壊すると言われています。


P1040579.jpg
なので氷が削らないアーチの底面はコンクリートの表面が綺麗なまま、ということです。


P1040403.jpg
正面から。
しかしここを列車が走っていたとは想像すら出来ませんね・・・。


P1040460.jpg
ダム湖の下からタウシュベツ橋梁を見上げる。
一部の方への今年の年賀状に使わせていただいた写真です。


P1040468.jpg
2003年の十勝沖地震で崩落した部分。
いやこれはマジでヤバいんじゃ・・・。
何時崩落してもおかしくないというのはこれを見たらよくわかりますね・・・。


P1040451.jpg
日本国内最強生命体、エゾのプーさんの足あと。
ガイドさん曰く「比較的よく出没する」そうで・・・(汗


P1040755.jpg
ツアーはタウシュベツ橋梁以外にも幌加駅跡などを見学させてくれます。
まあここは国道沿いなのでアクセスは比較的容易ですが。


P1040851.jpg

P1040848.jpg

P1040860.jpg
解散後は糠平駅跡の鉄道資料館を見学しました。
士幌線由来の資料が保存、展示されています。


P1040880.jpg
糠平温泉街にある大雪グランドホテルの廃墟。
10年ほど前に経営する会社が破産して以来放置されているとのこと。
権利問題や解体費用の問題で放置されているらしく現在では廃墟スポットというよりも
オカルトスポットとしてその手の方々には有名な物件だとか・・・。




nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0