さよなら、きたのだいちの あかいでんしゃ [鉄道]
2015年3月13日をもって711系の運用が終了しました。
711系は北海道初の国鉄電車として開発され、昭和40年代には急行運用にも充当されるなど北海道の電化区間で活躍した車両です。
昨年8月末のダイヤ改正で札幌小樽間からの撤退、岩見沢以北への721系以降のJR車両運用開始で大幅に運用を減らし、この3月のダイヤ改正で完全引退となりました。
私も北海道に来てから乗りつぶしで何度も乗車した車両であり、急行形電車を彷彿とさせる車内設備とその独特の走行音にいつしか魅せられてしまい、昨年の冬コミではとうとう本まで出してしまいました。
そんな711系ですが、1月末と3月初めの週末に最後のお別れに行ってきました。
岩見沢駅での木彫の木馬と711系。
711系に乗って岩見沢に着くといつもこの木馬が出迎えてくれたような気がしますw
私は乗るなら急行形電車の雰囲気を色濃く残した2扉車、でしたね。
まあ後位側のクハで客車のような静かな乗り心地を楽しむのもオツでしたが。
同人誌でも書きましたが711系のボックスシートは窓側の肘掛けがないこと以外はシートピッチやシート形状は急行形電車に準じています。なので種別は近郊形ですがかなり快適ですね。とはいえこのボックスシートに4人で長距離座るのは御免被りたいですが。
そういえば711系って登場時はすべてクロスシートだったのか車端部はロングシートだったのか。
手元の資料にないのでどなたかご存じの方はご教授いただけませんでしょうか?
(登場時から車端部はロングシートだった、とは聞いたことはあるのですがソースが・・・)
デッキ付きで便洗面所がそれぞれ独立しているのも優等列車っぽいです。
こちらは3扉車。
中間デッキに721系のような両開き扉があるのが特徴ですね。
夜の滝川駅で並ぶ711系。
昨年8月以降は運用がかなり限定されましたがそれでも711系同士が顔を合わせるシーンが有りました。
旭川駅で顔を合わせる函館本線新旧車両。
どちらも『かむい』という名の列車に充当された歴史を持っています。
夜の旭川駅に停車中の711系。
これより長駆岩見沢への運用をこなします。
滝川駅で今度はキハ183系『オホーツク』と離合。
JR北海道がキハ183系の置換えを1年前倒しするそうでキハ183系も今後急速に置き換えが進みそうです・・・。
夜の岩見沢駅に停車する711系。
朝の札幌行き144Mと滝川行き2123Mは6連運用なので2284M運用終了後に待機していた3連と連結作業が行われていました。
朝の札幌行き144M。
すべて非冷房の6連。
電車でクーラーがなくベンチレータが並ぶ屋根というのも珍しいものになりました。
最末期には1日1本しか見ることのできなくなった『札幌』行きの行先表示。
先頭車には『さよなら711系』のマーク。
否が応でもラストの日が迫っているのを感じさせられました。
岩見沢駅の引上線を行くS110編成。
ラストランはてっきりこの車両かと思っていましたが違いましたね・・・。
この編成くらいは静態でいいから保存してほしいものですが今のJR北海道にはそんな余裕はないか・・・。
乗車前に行先表示器が回っていたので慌てて撮影。
札沼線の駅や懐かしい行先表示もそのまま残っていました。
711系はさすがに北海道という遠隔地ということもあってかそれなりに人出はあったようですが本州のように大混乱に陥ることもなく最後まで落ち着いていたように思います。各駅や沿線の撮影地も分散していたようですし。
私にとっての711系のお別れは岩見沢になりました。
さようなら、そして、ありがとう。きたのだいちの あかいでんしゃ-。
2015-03-16 22:44
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