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松尾鉱山廃墟群探訪 その1 [旅行・出張]

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盛岡で合流した後輩が手配してくれていたレンタカーで次の目的地に向かいます。
東北自動車道を快走し途中滝沢PAで休憩。


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暫く車を走らせやってきたのはこちら。
松尾鉱山の廃墟跡です。
東洋一と言われた硫黄鉱山の跡地で、当時の鉱山町の鉄筋コンクリートのアパート群が
廃墟化してそのまま残されています。
廃墟系の方々の間では非常に有名な場所ですね。


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アパート群の下にある沼、今でこそきれいな自然そのものの沼に見えますが、
現役時代は生活排水も鉱山からの排水も流し込んでいたそうでかなり水質は悪かったそうです。
しかし標高が高い(900mほど)のためか霧(雲?)が凄いです・・・。


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鉱山町のアパート群の廃墟。
正直凄い光景です。こんなのが10棟くらい残されていますが圧巻です。
霧が更に幻想的な風景にさせています。
なおこのアパート群、『松尾鉱山緑ヶ丘アパート』といいます。
『緑ヶ丘』というモダンな名前が当時の最先端を行く居住空間を想像させますね。

なお最盛期の昭和30年頃には鉱山全体で15,000人もの人が住んでいたそうですが
鉱山が閉山して半世紀、現在の人口はゼロです・・・。
なおこれほど隆盛を誇った鉱山が閉山に追い込まれたのは高度成長期に公害防止の観点から
石油精製時に脱硫装置の設置が義務付けられ、その生成過程において安価かつ大量に硫黄が
得られるため鉱山から硫黄を採掘する必要性が無くなってしまったからです。
松尾鉱山の閉山は昭和44年。鉱山会社が倒産してしまい閉山しました。


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半世紀も放置されているせいかコンクリートがかなり劣化しているようです。
危険な場所であることは間違いなく自己責任ということはしっかり頭に入れておかなくてはいけませんね。

当方は廃墟初心者に未経験者の組み合わせのため深追いするのは止めにしました。
万が一事故にあっても誰も保証などしてくれませんからね・・・。


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気候の厳しい高山地帯だというのに植物の侵食が激しいです。


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雪深い地域のせいか集合住宅の頑丈なはずの屋根が抜け落ちてしまっています。
現役時代も冬の生活には苦労が耐えなかったのではないでしょうか。


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これらの鉄筋コンクリート製のアパート群が建設されたのは昭和20年代後半のことで、
その後昭和30年代から全国の都市圏を中心に建設される公団住宅のモデルとなるような
先進的な構造を持っていました。
(水洗トイレ完備、寒冷地らしいセントラルヒーティング完備)
ただ建設時期が早いせいか窓枠はアルミサッシではなく懐かしい木枠でした。


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(続く)





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