和歌山中小私鉄訪問記 その3 [鉄道]
鉄道交流館の前には動態保存のキハ58003が停まっていました。
現役時代の主力車両で元富士急行の車両。
キハ58を名乗っていますが両運転台の異色の車両です。
なおエンジンを1基取り外しているので実質は両運転台のキハ28ですね。
ホームの柵にはヘッドマークがずらり。
これは実際に使われたものなのでしょうか・・・?
運転日とか一切調べずに訪問したのですが今日は運転日とのこと。
早速乗車しましょう。
乗車券100円也。
なお運転日は第2、第4日曜とのこと。
この日は正月でイレギュラーな日程が組まれていたようです。
車内は青モケットのクロスシートが並び、天井には冷房がなく扇風機が並ぶ懐かしい雰囲気。
一気に昭和の鉄道を思い起こさせます。
昭和38年日本車両製。
新製時は富士急行の発注でその後も国鉄に在籍したことは無い車両ですが扇風機には『JNR』のロゴ。
部品を共用したのか後に国鉄の車両から移設されたのか・・・。
車端部のいわゆる『残念席』もこの通りw
壁際で圧迫感がある上に通路幅を確保するために窓側の手すりがなく、その分座席の幅が狭いんですよね。
交流館前を出発した列車は一旦藤並側へ走り、その後引き返してきて交流館前を通過して金屋口駅ホームに停車します。金屋口駅は現役時代そのままの姿で保存されているようです。
金屋口では5分ほど停車するのでホームに降りる事ができます。
まさに現役時代そのままの光景だなあ、とツイッターに投稿したら某フォロワーさんに「現役時代そのままではない。車両がきれい過ぎる」とご指摘を頂きましたw
このキハ58003、取り付けられているサボもなかなかお遊びが利いていますw
こちらは定番、急行指定席サボ。
こちらには急行『きのくに』のサボ。
『きのくに』は特急『くろしお』の前身となる列車で、東和歌山駅で南海本線経由の車両を併結していた異色の列車でした。
そしてこちらの行先サボ、なんと戦時中に不要不急路線として廃止された湯浅ー藤並間が含まれています。
さすがに後の時代に作ったものでしょうけど・・・。
さて交流館前に戻ってきました。
いやいや短い時間とはいえなかなか楽しかったですね。
なおこの体験乗車、1回で2,30人乗車していたようですが最末期の有田鉄道の平均乗車数は30人/日くらいだったそうですので今の体験乗車のほうが輸送人員が多いという皮肉・・・。
さて今度は徒歩で金屋口駅に向かいます。
現役時そのまま保存されているようです。
なんだかまるで現役の駅舎を見ているようです。
有田鉄道本社。
有田鉄道自体はバス会社として現在でも存続しています。
このバス停もいつから変わっていないのか・・・。
本当に素晴らしいロケーションです。
駅前には和歌山が地盤のスーパー『オークワ』の店舗がありましたが閉店しているようでした。
帰って来てから調べてみると移転しているようですね。
道路側から金屋口駅構内。
構内に留置されている貨車は元蒲原鉄道ワム1。
廃線時の主力車両だったハイモ180。
富士重工製の2軸のレールバス『LE-CarⅡ』ですね。
先程の紀州鉄道のキテツ1形も同型です。
なお、動態保存車です。
元紀州鉄道キハ605。
DLと貨車も保存されていました。
こちらの機関車は元三菱石油水島専用線DB107。
そうこうしているうちに次の体験列車の発車時間になりました。
交流館前から金屋口駅にかけては上り勾配になっているせいかエンジンを吹かしてなかなか迫力があります。
列車は金屋口駅に停車後・・・。
交流館前に戻って本日の運転は終了しました。
さてそろそろ戻りましょう。
とは言っても帰りも6kmママチャリでサイクリングですが・・・(ヲ
(続く)
2014-11-05 00:39
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